ロゴ:
   履歴の表示
 
バナー:
 
 LC48
 

Linux上でFirstClassを使用している場合、以下の目的のために、テキストエディタを使ってFirstClassディレクトリ内のファイルを更新できます。
•     他のアプリケーションで作成したファイルの処理方法をFirstClassで設定する
•     インストールされていないフォントが使われているオブジェクトを表示する際に、FirstClassで使用するフォントを設定する


外部アプリケーションの実行
FirstClassでは、FirstClass以外のいくつかのファイル形式(特定の画像形式など)の処理方法が設定されています。FirstClassで処理できないファイル形式があり、そのファイル形式のアプリケーションがコンピュータにインストールされている場合、そのファイル形式で使用するアプリケーションをFirstClassで設定できます。
他のアプリケーションで作成したファイルの処理方法をFirstClassで設定するには、fcappsファイルを使用します。一般的なファイル形式を処理するデフォルトのコマンドのセットが、あらかじめこのファイルに設定されています。以下のような状況では、このファイルを更新する必要があります。
•     使用しているLinuxが、fcappsファイルで指定されている場所とは異なる場所にアプリケーションを保存している
•     fcappsファイルで指定されているアプリケーション以外のアプリケーションを使用する
•     アプリケーションを追加する
2102006_20027_2.png        KDE
FirstClassでファイル形式が識別されない場合、ファイルを開くアプリケーションを指定するようにKDEから要求されます。fcappsファイルを編集する必要があるのは、ある形式のファイルに対して使用するアプリケーションを優先的に指定する場合だけです。
ファイル処理用の各コマンドで、以下の構文を使用します。


構文
変数
内容
.ext,.ext...=[path/]application flags %f
.ext
FirstClassで処理を行うファイル形式の拡張子です。
コンマで区切って複数の拡張子を指定できます。
path/
このファイル形式を処理するアプリケーションのあるディレクトリへの完全パスです。
あらかじめ定義されているLinuxのパスにアプリケーションがある場合は、指定する必要はありません。
application
アプリケーションの名前です。
flags
このコマンドで使用する任意のフラグです。
%f
この種類の特定のファイル名で置き換わります。

.PDF,.pdf=/usr/local/Acrobat3/bin/acroread %f
.WAV,.wav,.snd,.au,.audio=kmedia %f


サウンドデバイスの指定
FirstClassで使用するサウンドミキサとデバイスを指定できます。デフォルトでは、/dev/mixerと/dev/deviceが使用されます。
以下のような状況では、サウンドミキサとデバイスを指定すると便利です。
•     FirstClassでサウンドを使用できず、問題を解決するために他のサウンドミキサとデバイスを指定する必要がある場合
•     複数のサウンドミキサとデバイスがあり、特定のサウンドミキサとデバイスにサウンドを指定する必要がある場合
サウンドミキサとデバイスを指定する構文は以下の通りです。
export FCMIXERDEV=/dev/mixer
export FCAUDIODEV=/dev/device
/opt/firstclass/fcc &
export FCMIXERDEV=/dev/mixer1
export FCAUDIODEV=/dev/dsp1
/opt/firstclass/fcc &
FCMIXERDEVとFCAUDIODEVは環境変数です。これらの変数は、FirstClassの起動前にコマンドラインまたは起動スクリプトから設定します。


フォントの代替
インストールされていないフォントが使われているオブジェクトを表示する際に、FirstClassで使用するフォントを設定できます。これを行うには、オブジェクトの元のフォントを、インストール済みのフォントのいずれかにマッピングしてください。
元のフォントの特徴がわかっていれば、似ているフォントにマッピングしてください。例えば、元のフォントが標準sans serifの場合は、インストール済みの標準sans serifにマッピングしてください。
fcfontsファイルには、デフォルトのフォントマッピングがいくつか設定されています。これらのマッピングは変更、追加することができます。
フォントマッピング用コマンドの構文は以下の通りです。
"original font" = "your font"
"Verdana" = "Avantgarde"
"Courier New" = "Courier [Adobe]"